(PHP 4 >= 4.3.0, PHP 5)
file_get_contents — ファイルの内容を全て文字列に読み込む
この関数は file() と似ていますが、 offset で指定した場所から開始し maxlen バイト分だけ ファイルの内容を文字列に読み込むという点が異なります。 失敗した場合、file_get_contents() は FALSE を返します。
file_get_contents()はファイルの内容を文字列に読み込む 方法として好ましいものです。もしOSがサポートしていれば パフォーマンス向上のためにメモリマッピング技術が使用されます。
注意: 空白のような特殊な文字を有する URI をオープンする場合には、 urlencode() でその URI をエンコードする必要があります。
注意: maxlen のデフォルト値は -1 ではありません。PHP の内部で使用する値で、 ファイル終端に達するまでストリーム全体をコピーするという意味を持つものとなります。 このデフォルト値を指定する唯一の方法は、パラメータリストからこのパラメータをはずすことです。
データを読み込みたいファイルの名前。
注意: PHP 6 より前のバージョンでは、このパラメータは use_include_path という名前の bool パラメータでした。PHP 5 以降では、FILE_USE_INCLUDE_PATH を使用して インクルードパス から探すことができます。
flags の値は、以下のフラグを組み合わせたものとなります (組み合わせ方には多少制限があります)。組み合わせる際には、 論理 OR (|) 演算子で連結します。
フラグ | 説明 |
---|---|
FILE_USE_INCLUDE_PATH | filename をインクルードディレクトリから探します。 詳細な情報は include_path を参照ください。 |
FILE_TEXT | PHP 6 以降、データ読み込み時のデフォルトのエンコーディングは UTF-8 です。 別のエンコーディングを指定するには、 独自のコンテキストを作成するか、あるいは stream_default_encoding() でデフォルトを変更します。 このフラグは FILE_BINARY と同時に使用することはできません。 |
FILE_BINARY | このフラグを指定すると、ファイルをバイナリモードで読み込みます。これはデフォルトの設定で、 FILE_TEXT と同時に使用することはできません。 |
stream_context_create() で作成したコンテキストリソース。 独自のコンテキストを使用する必要がない場合は、このパラメータに NULL を指定します。
読み込みを開始するオフセット位置。
読み込むデータの最大バイト数。 デフォルトは、ファイル終端に達するまで読み込みます。
読み込んだデータを返します。失敗した場合は FALSE を返します。
例1 とあるウェブサイトのホームページのソースの取得と出力
<?php
$homepage = file_get_contents('http://www.example.com/');
echo $homepage;
?>
例2 include_path の検索
<?php
// <= PHP 5
$file = file_get_contents('./people.txt', true);
// > PHP 5
$file = file_get_contents('./people.txt', FILE_USE_INCLUDE_PATH);
?>
例3 ファイルの一部の読み込み
<?php
// 21 文字目から 14 文字ぶん読み込みます
$section = file_get_contents('./people.txt', NULL, NULL, 20, 14);
var_dump($section);
?>
上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。
string(14) "lle Bjori Ro"
例4 ストリームコンテキストの使用
<?php
// ストリームを作成します
$opts = array(
'http'=>array(
'method'=>"GET",
'header'=>"Accept-language: en\r\n" .
"Cookie: foo=bar\r\n"
)
);
$context = stream_context_create($opts);
// 上で設定した HTTP ヘッダを使用してファイルをオープンします
$file = file_get_contents('http://www.example.com/', false, $context);
?>
バージョン | 説明 |
---|---|
6.0.0 | use_include_path パラメータが flags パラメータに置き換えられました。 |
5.1.0 | offset と maxlen パラメータが追加されました。 |
5.0.0 | コンテキストサポートが追加されました。 |
注意: この関数はバイナリデータに対応しています。
fopen wrappers が有効の場合、この関数のファイル名として URL を使用することができます。ファイル名の指定方法に関する詳細は fopen() を参照ください。 サポートするプロトコル/ラッパー には、さまざまなラッパーの機能やその使用法、 提供される定義済み変数などの情報がまとめられています。
IIS のような、いくつかの標準に 対応してない Web サーバは、PHP に警告を発生させるような手順でデータを送信します。 このようなサーバを使用する場合は、 error_reporting を警告を発生しないレベルまで小さくする必要があります。 PHP 4.3.7 以降では、https:// ラッパーでストリームをオープンする際に バグがある IIS サーバソフトウエアを検出することができ、この警告を抑制することができます。 あなたが ssl:// ソケットを作成するために fsockopen() を使用している場合、 自らこの警告を検出し、抑制する必要があります。