(PHP 4, PHP 5)
unserialize — 保存用表現から PHP の値を生成する
シリアル化された文字列。
もしアンシリアライズする変数がオブジェクトの場合、 オブジェクトが無事再作成された後、PHP は自動的にメンバ関数 __wakeup() (存在していれば) をコールしようとします。
注意: unserialize_callback_func ディレクティブ
コールバック関数を設定することが可能です。(不完全な object "__PHP_Incomplete_Class"を得ることを防ぐため) コールバック関数は、非シリアル化する際に未定義のクラスをインスタ ンス化する必要がある場合にコールされます。 'unserialize_callback_func'を定義するためには、 php.ini, ini_set(), .htaccess を使用し てください。未定義のクラスをインスタンス化する度に、コールバック関 数がコールされます。この機能を無効とするには、 単純にこの設定を空にしてください。
変換された値が返されます。その値は、 boolean, integer, float, string, array, object のいずれかとなります。
渡された文字列が復元できなかった場合、FALSE を返して E_NOTICE を発生します。
バージョン | 説明 |
---|---|
4.2.0 | unserialize_callback_func ディレクティブが追加されました。 |
4.0.0 | オブジェクトをシリアル化しても、メソッドが失われなくなりました。 詳細は オブジェクトのシリアル化 を参照ください。 |
例1 unserialize() の例
<?php
// ここで、データベースから $session_data にセッションデータをロード
// するために unserialize() を使用します。
// この例は、serialize() で記述された例を補足するものです。
$conn = odbc_connect("webdb", "php", "chicken");
$stmt = odbc_prepare($conn, "SELECT data FROM sessions WHERE id = ?");
$sqldata = array($_SERVER['PHP_AUTH_USER']);
if (!odbc_execute($stmt, $sqldata) || !odbc_fetch_into($stmt, $tmp)) {
// 実行または取得が失敗した場合、空の配列で初期化します
$session_data = array();
} else {
// tmp[0] にシリアル化されたデータを保持している必要があります。
$session_data = unserialize($tmp[0]);
if (!is_array($session_data)) {
// 何か問題があったため、空の配列で初期化します。
$session_data = array();
}
}
?>
例2 unserialize_callback_func の例
<?php
$serialized_object='O:1:"a":1:{s:5:"value";s:3:"100";}';
// unserialize_callback_func ディレクティブは PHP 4.2.0 以降で利用可能
ini_set('unserialize_callback_func', 'mycallback'); // 独自のコールバック関数を設定する
function mycallback($classname)
{
// クラスが定義されているファイルをインクルードするだけです。
// どのクラス定義が必要になるのかを $classname で判断します。
}
?>
エラーやシリアライズされた FALSE 値をアンシリアライズする場合、 FALSE が返されます。この特殊なケースは str を serialize(false) で比較する、もしくは E_NOTICE をキャッチすることで区別することができます。