(PHP 4, PHP 5)
strftime — ロケールの設定に基づいてローカルな日付・時間をフォーマットする
ローカルの時刻・日付を、ロケール設定にもとづいてフォーマットします。 月および曜日の名前、およびその他の言語依存の文字列は、 setlocale() で設定された現在のロケールを尊重して表示されます。
使用する C ライブラリで、すべての変換指定子がサポートされているとは限りません。 そのような場合、該当する変換指定子は PHP の strftime() ではサポートされません。 また、全てのプラットフォームが負のタイムスタンプをサポートしているわけではないため、 Unix Epoch (1970 年 1 月 1 日)以前の日付を扱えないかもしれません。 つまり、Windows や一部の Linux ディストリビューション、そしてその他のごく一部の オペレーティングシステム上では %e、%T、%R および %D (あるいはこれ以外も) が Jan 1, 1970 より前の日付について動作しないということです。 Windwos システム上でサポートされる変換指定子の概要については、 » MSDN に掲載されています。
format | 説明 | 返り値の例 |
---|---|---|
日 | --- | --- |
%a | 短縮された曜日の名前 | Sun から Sat |
%A | 完全な曜日の名前 | Sunday から Saturday |
%d | 10 進数で 2 桁の日付 (先頭のゼロつき) | 01 から 31 |
%e | 1 桁の場合は先頭にスペースをいれた日付 | 1 から 31 |
%j | 3 桁で先頭にゼロを含む年間での日付 | 001 から 366 |
%u | ISO-8601 数値表現であらわした曜日 | 1 (月曜日) から 7 (土曜日) |
%w | 数値表現であらわした曜日 | 0 (日曜日) から 6 (土曜日) |
週 | --- | --- |
%U | 指定した年の週番号。最初の日曜日を第一週の開始日とする | 13 (年間の第 13 週の場合) |
%V | ISO-8601:1988 で規定された、指定した年の週番号。 週の開始日は月曜日で、第 1 週は少なくとも 4 日はあることになる | 01 から 53 (53 は年をまたがる週になります) |
%W | その年の週番号の数値表現。最初の月曜日を最初の週の初日とする | 46 (46 番目の週の場合。開始日は月曜日) |
月 | --- | --- |
%b | 現在のロケールに基づく短縮された月の名前 | Jan から Dec |
%B | 現在のロケールに基づく完全な月の名前 | January から December |
%h | 現在のロケールに基づく短縮された月の名前 (%b のエイリアス) | Jan から Dec |
%m | 2 桁であらわした月 | 01 (1 月) から 12 (12 月) |
年 | --- | --- |
%C | 2 桁であらわした世紀 (年を 100 で割り、整数に丸めたもの) | 20 正規の場合は 19 |
%g | 2 桁であらわした年。ISO-8601:1988 標準形式 (%V を参照) | 2009 年 1 月 6 日の場合は 09 |
%G | %g の 4 桁完全版 | 2009 年 1 月 3 日の場合は 2009 |
%y | 2 桁であらわした年 | 2009 年の場合は 09、1979 年の場合は 79 |
%Y | 4 桁であらわした年 | 2038 |
時 | --- | --- |
%H | 2 桁であらわした 24 時間制の時間 | 00 から 23 |
%I | 2 桁であらわした 12 時間制の時間 | 01 から 12 |
%l (lower-case 'L') | 12 時間制の時間で、1 桁の場合は先頭にスペースをつけたもの | 1 から 12 |
%M | 2 桁であらわした分 | 00 から 59 |
%p | 指定した時刻に応じた大文字の 'AM' あるいは 'PM' | 00:31 なら AM、22:23 なら PM |
%P | 指定した時刻に応じた小文字の 'am' あるいは 'pm' | 00:31 なら am、22:23 なら pm |
%r | "%I:%M:%S %p" と同じ | 21:34:17 なら 09:34:17 PM |
%R | "%H:%M" と同じ | 12:35 AM なら 00:35、4:44 PM なら 16:44 |
%S | 2 桁であらわした秒 | 00 から 59 |
%T | "%H:%M:%S" と同じ | 09:34:17 PM なら 21:34:17 |
%X | Preferred time representation based on locale, without the date | Example: 03:59:16 or 15:59:16 |
%z | UTC からのオフセットあるいはタイムゾーン略称 (OS に依存) | 東海岸時刻なら -0500 あるいは EST |
%Z | タイムゾーンオフセットあるいは略称のうち %z で返されないもの (OS に依存) | 東海岸時刻なら -0500 あるいは EST |
タイムスタンプ | --- | --- |
%c | 現在のロケールにもとづく日付と時間の表現 | Tue Feb 5 00:45:10 2009 |
%D | "%m/%d/%y" と同じ | 2009 年 2 月 5 日なら 02/05/09 |
%F | "%Y-%m-%d" と同じ (データベースのタイムスタンプとして一般的) | 2009 年 2 月 5 日なら 2009-02-05 |
%s | Unix エポックからのタイムスタンプ (time() 関数と同じ) | 1979 年 9 月 10 日午前 08:40:00 なら 305815200 |
%x | 現在のロケールにもとづく日付の表現 (時間は除く) | 2009 年 2 月 5 日なら 02/05/09 |
その他 | --- | --- |
%n | 改行文字 ("\n") | --- |
%t | タブ文字 ("\t") | --- |
%% | パーセント文字 ("%") | --- |
このパラメータの最大長は 1023 文字です。
ISO-9889:1999 に反して、Sun Solaris は日曜日を 1 としています。 そのため、%u はこのマニュアルの説明どおりに機能しないかもしれません。
オプションのパラメータ timestamp は、 integer 型の Unix タイムスタンプです。 timestamp が指定されなかった場合のデフォルト値は、 現在の時刻です。言い換えると、デフォルトは time() の返り値となります。
指定した timestamp または timestamp が指定されていない場合に現在のローカル時間を用いて、 指定したフォーマット文字列に基づき文字列をフォーマットして返します。 月および曜日の名前、およびその他の言語依存の文字列は、 setlocale() で設定された現在のロケールを尊重して表示されます。
すべての日付/時刻関数は、 有効なタイムゾーンが設定されていない場合に E_NOTICE を発生させます。また、システム設定のタイムゾーンあるいは環境変数 TZ を使用した場合には E_STRICT あるいは E_WARNING を発生させます。 date_default_timezone_set() も参照ください。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.1.0 | タイムゾーンがおかしい場合に E_STRICT や E_NOTICE が発生するようになりました。 |
この例は、それぞれのロケールがシステムにインストールされている場合にのみ動作します。
例1 strftime() のロケールの例
<?php
setlocale(LC_TIME, "C");
echo strftime("%A");
setlocale(LC_TIME, "fi_FI");
echo strftime(" in Finnish is %A,");
setlocale(LC_TIME, "fr_FR");
echo strftime(" in French %A and");
setlocale(LC_TIME, "de_DE");
echo strftime(" in German %A.\n");
?>
例2 ISO 8601:1988 の週番号の例
<?php
/* December 2002 / January 2003
ISOWk M Tu W Thu F Sa Su
----- ----------------------------
51 16 17 18 19 20 21 22
52 23 24 25 26 27 28 29
1 30 31 1 2 3 4 5
2 6 7 8 9 10 11 12
3 13 14 15 16 17 18 19 */
// Outputs: 12/28/2002 - %V,%G,%Y = 52,2002,2002
echo "12/28/2002 - %V,%G,%Y = " . strftime("%V,%G,%Y", strtotime("12/28/2002")) . "\n";
// Outputs: 12/30/2002 - %V,%G,%Y = 1,2003,2002
echo "12/30/2002 - %V,%G,%Y = " . strftime("%V,%G,%Y", strtotime("12/30/2002")) . "\n";
// Outputs: 1/3/2003 - %V,%G,%Y = 1,2003,2003
echo "1/3/2003 - %V,%G,%Y = " . strftime("%V,%G,%Y",strtotime("1/3/2003")) . "\n";
// Outputs: 1/10/2003 - %V,%G,%Y = 2,2003,2003
echo "1/10/2003 - %V,%G,%Y = " . strftime("%V,%G,%Y",strtotime("1/10/2003")) . "\n";
/* December 2004 / January 2005
ISOWk M Tu W Thu F Sa Su
----- ----------------------------
51 13 14 15 16 17 18 19
52 20 21 22 23 24 25 26
53 27 28 29 30 31 1 2
1 3 4 5 6 7 8 9
2 10 11 12 13 14 15 16 */
// Outputs: 12/23/2004 - %V,%G,%Y = 52,2004,2004
echo "12/23/2004 - %V,%G,%Y = " . strftime("%V,%G,%Y",strtotime("12/23/2004")) . "\n";
// Outputs: 12/31/2004 - %V,%G,%Y = 53,2004,2004
echo "12/31/2004 - %V,%G,%Y = " . strftime("%V,%G,%Y",strtotime("12/31/2004")) . "\n";
// Outputs: 1/2/2005 - %V,%G,%Y = 53,2004,2005
echo "1/2/2005 - %V,%G,%Y = " . strftime("%V,%G,%Y",strtotime("1/2/2005")) . "\n";
// Outputs: 1/3/2005 - %V,%G,%Y = 1,2005,2005
echo "1/3/2005 - %V,%G,%Y = " . strftime("%V,%G,%Y",strtotime("1/3/2005")) . "\n";
?>
注意: ISO 8601:1988 week numbers に基づいている %G と %V は、 もしナンバリングシステムが完全に理解されていなければ 期待とは違う結果をもたらします。 このマニュアルの %V の例を参照ください。