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PHP Manual

Locale クラス

導入

"ロケール" とは、言語や文化等の地域固有の内容を API で取得する際に使用する識別子のことです。PHP で使用しているロケールは、 ICU (そして他の多くの Unix 系 OS や Mac、Java など) が採用している CLDR ロケールと同じです。 ロケールは、RFC 4646 形式の言語タグ (アンダースコアではなくハイフンを使用したもの) を使用します。古くから用いられているアンダースコア形式の識別子も使用できます。 特にことわりがない限り、このクラスの関数では両方の形式の識別子を使用可能です。

識別子の例を以下にあげます。

  • en-US (英語、米国)
  • zh-Hant-TW (中国語、繁体字、台湾 )
  • fr-CA, fr-FR (それぞれ、カナダのフランス語とフランスのフランス語)

Locale クラス (そしてそれに対応する手続き型の関数) を使用して、ロケール識別子に対する操作を行います。 たとえばその識別子が妥当な形式かどうかを調べたりします。 CLDR が UAX #35 で使用している (そして ICU も継承している) 拡張は、ICU で普通に用いることができます。

Locale クラスのインスタンスを作成することはできません。 すべての関数/メソッドは静的に使用します。

null や空文字列は "root" ロケールとなります。 この "root" ロケールは、CLDR においては "en_US_POSIX" と同じ意味になります。言語タグ (そして ロケール識別子) は大文字小文字を区別しません。 仕様にあわせて大文字小文字の正規化を行う関数が存在します。

クラス概要

Locale
Locale {
/* メソッド */
static string acceptFromHttp ( string $header )
static string composeLocale ( array $subtags )
static bool filterMatches ( string $langtag , string $locale [, bool $canonicalize = false ] )
static array getAllVariants ( string $locale )
static string getDefault ( void )
static string getDisplayLanguage ( string $locale [, string $in_locale ] )
static string getDisplayName ( string $locale [, string $in_locale ] )
static string getDisplayRegion ( string $locale [, string $in_locale ] )
static string getDisplayScript ( string $locale [, string $in_locale ] )
static string getDisplayVariant ( string $locale [, string $in_locale ] )
static array getKeywords ( string $locale )
static string getPrimaryLanguage ( string $locale )
static string getRegion ( string $locale )
static string getScript ( string $locale )
static string lookup ( array $langtag , string $locale [, bool $canonicalize = false [, string $default ]] )
static array parseLocale ( string $locale )
static bool setDefault ( string $locale )
}

定義済み定数

Locale::DEFAULT_LOCALE (null)
NumberFormatter のようなロケールの影響を受けるさまざまなクラスのメソッドの locale パラメータとして使用します。 この定数は、デフォルトのロケールをメソッドで使用するようにします。

これらの定数は、さまざまなクラスの getLocale メソッドでロケールを選択するために使用します。

Locale::ACTUAL_LOCALE (string)
これは、データが実際にやってくる元のロケールです。
Locale::VALID_LOCALE (string)
これは、ICU がサポートする最も明確なロケールです。

これらの定数は、ロケールのパースや合成の方法を定義します。 locale_compose() の引数に渡す配列のキーとして使用し、 また locale_parse() が返す連想配列のキーとしても用いられます。

Locale::LANG_TAG (string)
言語サブタグ
Locale::EXTLANG_TAG (string)
拡張言語サブタグ
Locale::SCRIPT_TAG (string)
文字サブタグ
Locale::REGION_TAG (string)
地域サブタグ
Locale::VARIANT_TAG (string)
変化形サブタグ
Locale::GRANDFATHERED_LANG_TAG (string)
先祖言語 (Grandfathered Language) サブタグ
Locale::PRIVATE_TAG (string)
プライベートサブタグ

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